強くなる。

19歳の秋、男がどれだけ汚らわしいものかを知った。
そしてあたしは女になった。

それでも、あたしは男に頼り、男にすがり、男を求める。

そしてここにも一人。

あたしを手玉にのせようとしている男。


そんなにのせたいなら、のってやろう。
ただ、ふと下をみたら、あたしの手。
手玉にのってるのはどっちだ?

久しぶりの純粋な恋は、
灰色へと変わる。

女という武器をふんだんに使って、
ちょっとおばかを演じて、
ちょっと笑顔で、
ちょと謙虚に、
そしてちょっと艶かしく。

落としてやろう。
これは、戦いだ。

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